2008年度

第53回

特集:「国境を越える生活世界」

生活の中の「東欧」と「西欧」の境界とその理解-体制転換以降のスロヴァキア国境地域における村落諸組織の活動を手がかりとして-

神原ゆうこ(東京大学大学院総合文化研究科文化人類学研究室博士課程)

流動的近代性におけるひとつの「居場所(home)」としてのカミーノ・フランセス:「非日常」を超える徒歩巡礼研究の可能性

土井清美(東京大学大学院総合文化研究科文化人類学研究室博士課程)

コメンテーター1:渡辺暁(駿河台大学非常勤講師)

コメンテーター2:植村清加(成城大学民俗学研究所研究員)

司会:門田岳久(東京大学大学院総合文化研究科文化人類学研究室博士課程)

第54回

特集:「都市における先住民コミュニティ」

「アボリジニであること(being Aboriginal)」と「アボリジニとして行動すること(doing some Aboriginal things)」:シドニー南西部のオーストラリア先住民におけるコミュニティ意識とアイデンティティ

山内由理子(多摩大学非常勤講師)

コメンテーター1:工藤正子(東京大学助教)

コメンテーター2:前田建一郎(一橋大学博士課程)

第55回

特集:「セクシュアリティ」

直線という迷路:「性同一性障害者」による「性転換」に関する一考察

市野澤潤平(東京大学大学院総合文化研究科文化人類学研究室博士課程、神田外語大学および女子美術大学短期大学部非常勤講師)

「おんなのこ」が「おきゃくさん」を見るとき――ある性風俗店における考察

熊田曜子(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程)

第56回

特集:「実践の人類学 パート2:アクションから見える調査の未来」

施設という生活世界で―人間共生システムコースの実践

飯嶋秀治(九州大学大学院人間環境学府 人間共生システムコース 共生社会学 准教授)

人類学的営為の未知数性:チリの開発援助現場で暗中模索する

内藤順子(日本女子大学人間社会学部現代社会学科 日本学術振興会特別研究員)

カメルーンで森と人の共存の道をさぐる-これまでの研究をもとに私が実践できること

服部志帆(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 研究員)

コーディネータ:亀井伸孝(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 研究員)

第57回

特集:「移民労働者」

集住地域をもたない在日移民・フィリピン人への人類学的調査と人類学者の位置への一考察

永田貴聖(日本学術振興会特別研究員PD・京都大学社会学研究室)

「在日来日」「韓国朝鮮人」「ホステス」概念を脱構築するための試論:クラブ「ローズ」とクラブ富士における参与観察を中心に

鄭幸子(チョン・ヘンジャ)(東京大学大学院総合文化研究科日本学術振興会外国人特別研究員・ハミルトンカレッジ文化人類学部助教授)

第58回

特集:「ジェンダー/男性性」

米国からの布教の影響で動くメキシコのジェンダー / セクシャリティ?: メキシコ北東部モンテレー市にあるメトロポリタン・コミュニティ・チャーチ支教会を事例に

上村淳志(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)

能動/受動モデルに基づく男性性の再考:ブラジル国バイーア州ヘコンカヴォ地域における罵りの言葉と振る舞いを事例に

高橋慶介(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)