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第73回

【日時】2010年10月10日

農民の戦略的意図性の変化と特徴-ペルー北部山地酪農地域の小村落チャンタ・アルタの社会変化を事例として-

古川勇気 (東京大学大学院総合文化研究科博士課程)

【発表要旨】
 南米ペルー北部山地カハマルカ県の小村落チャンタ・アルタでは、大半の農民が農業だけでなく畜産業・酪農も営んでおり、カハマルカ県の都市部で販売され る酪農製品の原料(ケシーリョ:生乳に凝乳酵素を加え固めたもの)の主要な産地でもある。複合的な生業と都市部との強い紐帯を持つこの地域の農民の世帯戦 略の特徴を解明することが、今回の発表の目的である。

 この地域の大半の農民は、自家消費を目的とした農業と、2~10頭ほどの牛を利用した小規模な酪農、さらに豚や羊などの畜産業を営んでいる。なかでも、 主要な現金獲得手段は酪農であり、生乳をNestleの子会社に出荷したり、ケシーリョを市場で販売したりしている。そして近年、ペルーの酪農部門の地域 開発によって、この地域に変化がもたらされた。酪農製品(生乳やケシーリョ)の生産量と品質の向上のため、牧草地開発や、技術・衛生知識の徹底した指導が 行われ、その変化の中で、農民は都市のチーズ職人との関係を強くし、より合理的・経済的な世帯戦略を講じるようになった。今回の発表では、その世帯戦略の 変化を、発表者の予備調査を基に提示して行き、当初の目的につなげる予定である。

マリ共和国南部カディオロ県ミセニ郡におけるセヌフォ社会の労働と居住集団


溝口 大助 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー)

【発表要旨】
ありません。