研究会の記録‎ > ‎2010年度‎ > ‎

第70回

【日時】2010年6月19日 

<特集> 「葬送の現在-韓国、台湾の事例から」

「韓国の葬送文化の研究―都市住民の葬法にみられる近年の変化を中心に 」

丁 ユリ(東京大学人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究博士課程)

【発表要旨】
ありません。

台湾墓碑に溶け込んだ日本要素-北港新港地区を事例として

鈴木洋平 (東京大学総合文化研究科文化人類学博士課程)

【発表要旨】
 本発表では、台湾の雲林県北港鎮を主たるフィールドとして、現地の墓地で展開する日本の墓碑を参考とした墓碑(日式墓碑)建立の変遷について検討する。
 墓碑建立は親族にとって大事業であり、単純な儀礼の場の継続ではない。墓碑は歴史的背景や個々の家で異なる事情の中で個別に選択され、また建立以後の人々による理解が変化する中で、不断にその意味付けを変化させている。
 また日式墓碑の選択は、地域における従来の墓碑建立とは大きく異なる形式選択を意味する。日本統治期における皇民化などの大きな文脈からでは、戦後も断続的に建立が続け られている、この地域における日式墓碑の展開を説明できない。
 本発表では、従来からの墓碑の展開と現地での建立傾向を含めて日式墓碑の現地における意味付けの把握を試みる。日式墓碑を単なる特異例としてではなく、地域における墓碑の 一形式として位置付けられる過程について考察する。