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第62回

特集:「帰還:アジアにおける移住者、国民国家、生政治」

2009年7月25日
  • 【発表1】 「帰還:アジアにおける移住者、国民国家、生政治」
  • Xiang Biao (オックスフォード大学)
  • 【発表2】「在外帝国臣民とその自己動員/移動化:ブラジル日系社会における帰還の諸契機」
  • Koji Sasaki(東京大学大学院/日本学術振興会)
[ 研究会趣旨 ]
 アジア地域において、「帰還移住」は、一方では、永住を前提としない 一時的な移住労働者の移入政策、そして、その政策に合致しない未登録移民 (不法滞在者)の強制送還という形で、他方で、在外同胞に対する優遇政策、 熟練労働者/専門技術者の帰還の促進、祖国への投資の促進という形で、 顕著になっております。
 こうした政策によって促進される「帰還移住」を、 移動に反対するものとしてではなく、むしろ、移動を飼いならし、調整し、 縮減する、そうした種類の移動として捉えることで、当研究会は、「帰還」 という概念を通じて、トランスナショナルな移動と国民国家の枠組みの関係、 リージョナルな、あるいはグローバルなレベルにおける生政冶という問題に アプローチするものであります。
 したがって、当研究会は、移民研究のみならず、より広く、政策研究や 統治の問題に興味をお持ちの方にとっても、示唆的なものになることが 期待されます。