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第1回現代人類学研究会特別講演会

"Learning to listen ethnographically"

Michael Silverstein  (Charles F. Grey Distinguished Service Professor of Anthropology, Linguistics and Psychology, the University of Chicago)

【 Michael Silverstein氏 紹介 】 

 Michael Silverstein教授は現代アメリカを代表する言語人類学者の一人で、一方で社会や文化を無視した従来の言語研究を、他方で言語学理論を直接的に言語外の領域に適用する構造主義的人類学やエスノサイエンスを批判しつつ、言語と文化・社会の関係を全体として捉える独自の言語人類学理論を構築したことで知られています。パースのicon、index、symbolという三分法を徹底的かつ再帰的に使いまわしつつ、言語の語用論的側面に言語と文化・社会の主要な接点を見出していくその議論は、1970年代中葉以降のアメリカの言語人類学界に大きな影響を与えてきました。今回は、こうした理論的背景を踏まえつつ、若きサピアが出版したチヌーク系言語のテクスト(とその英訳)の一節を主な題材として、インフォーマントが実際に語っていることを知ることの難しさ、またそれに応じて我々自身が行う人々との相互行為を文脈化していく必要性、といった問題についてお話される予定です。
(英語、通訳はありません)